頑張ればかり言わないで

病気や怪我で入院している患者さんに対しての家族や友人などは見舞いに来る度に頑張ってと言っている姿を見ることが非常に多いのですが、患者さんは常に頑張っていますので、あまり頑張れと言わないで欲しいと思うことがあります。もちろんご家族や友人等に関しては心配している気持ちがあって頑張ってほしいという気持ちがあるからこそ、頑張れと言ってしまうのはわかるのですが、患者さんは精一杯に頑張っていますので、頑張れというよりも元気になることを待っていると伝えてあげて欲しいと思います。

どんなことでもそうですが、自分で一生懸命に頑張っていることに対して頑張れと言われてしまうと、これ以上頑張れないと嫌気がさしてしまうようなことがあります。特に入院している患者さんの場合には入院生活を送っているだけで嫌気がさしていたりすることもありますから、頑張れという言葉をかけずに待っているという意思表示をしてあげてほしいと心の底から思います。リハビリをしている患者さんなどに関しても頑張れと声をかけている場面を見かけることがありますが、やっぱり患者さん自身の中では、負担に感じてしまう部分もあると思います。

■頑張れよりも一緒に頑張る

病気を治していくのは患者さんですが、入院生活を支えていくためにはご家族や友人、そして恋人なども一緒に頑張っていくことが大切です。ですから患者さん本人に対して頑張れと言ってしまうのではなく、早く退院できるように一緒に頑張って行こうと言ってあげる方が患者さんの気持ちは楽になるのではないでしょうか。もちろん患者さんの性格などによって受け取り方は違っていますから、一概に言えることではないと思いますが、頑張ってと言われると負担に感じてしまう患者さんが非常に多いように思います。

リハビリをしている患者さんに関しても、ご自分の中では一生懸命に頑張っていて、なおかつ頑張れと言われてしまうと、これ以上頑張ることはできないし、力を出すこともできないとリハビリを投げ出してしまうなんて言う事もあります。頑張って当たり前というより、もゆっくりと回復を待つという意思表示、そして一緒に頑張っていこうという気持ちが一番良いと思います。つい頑張ってと言ってしまうことが多いのですが、周りにいる人も一緒に頑張っていこうという気持ちを伝えてあげるだけで、ご本人は非常に前向きになりますから、ご家族や知人などが入院された時にはこういった部分に気をつけてお見舞いに来てあげて欲しいと思います。