産科で働くと強くなる

女性は出産すると強くなるなんて言われていますが、産科で働いている看護師も強くなります。私は実際に自分で出産した経験を持っていませんが、産科で勤務をするようになってからは女性として強くならなければならないということを実感しています。また反対に出産することによって女性は本当に強くなることも実感しています。出産するためだけではなく、出産するまでにも女性はたくさんの不安を抱えていたり、中には切迫流産や切迫早産の危険性のある妊婦さんなどもいますが、不安を抱えながらでもお腹の赤ちゃんを守るために必死になり、頑張っているお母さんの姿を見ていると、とても勇気付けられます。

もちろん出産を迎えた方に関しては何度経験してもその都度勇気をもらってますし、出産する際に不安を抱えてしまい痛みに負けそうになっているお母さんを励ましたりすることもあるので、そういった経験の中で私自身もどんどん強く成長しているように思います。自分に経験がないので痛みについてや苦しみについてはわかりませんが、それでも出産の時には相当な痛みがあるということはわかっていますし、難産の妊婦さんなどの場合には2日も3日もかけながら出産するケースがあり、体力が限界に近づいているにもかかわらず赤ちゃんに会うために、頑張るお母さんの姿を見ると感動するとともに、私自身ももっとしっかりしなくてはならないと思います。

■同じ女性だからこそわかること

男性の場合には、自分の中に新しい命を宿すということがありませんから、難しい部分かもしませんが、私は出産経験がなくてもいずれ自分の体に命を宿す女性として、たくさんの妊婦さんを見ながら本当にお母さんは強いと思います。ただやはり出産を迎える時には強い痛みに耐えなければならないので、妊婦さんに頼られる事は多々あり、その妊婦さんを励ましているうちに私がどんどん強くならなければ、妊婦さんをしっかりと励ましてあげたり支えてあげることができないと思うようになりました。

出産して赤ちゃんに会うまでは本当に苦しい表情を浮かべているお母さんたちが、赤ちゃんの顔を見るだけでそれまでの痛みなんて忘れたように笑っている姿を見ると、毎回のように目頭が熱くなります。私もいずれお母さんになる時にはあんなふうに笑顔になるのかななんて思いますが、産科で働いているとたくさんの感動を与えてもらっています。同時に女性としての幸せを分けてもらっているような気分にもなるし、苦しんでいる姿も見ているから、私自身も本当に強く成長させてもらっています。